左右盲
「左右盲」の方って、どのくらいいらっしゃるんでしょうね。
実は私もその一人なのです。
「左のボタンを押してね。」とか、「右上の引き出しに入ってるよ。」とか言われても、その左右が咄嗟に判別出来なくて、「えっと…」ってなっちゃう。
覚えている限りでも、小学生くらいの頃から私はそうでした。
全校集会で先生が言った「右向け、右!」が咄嗟に分からなくて、いつもワンテンポ遅れて右を向いていました。
大学生の頃に教習所で免許を取りに行っていたのですが、左右盲の私にとって路上教習はドキドキの連続。
「次の交差点で右折してください。」と言われて、「はい。」と答えながら頭の中はパニック状態でした。「右折?右ってどっちだっけ?!」
で、間違えて左のウインカーを出してしまって、教官の方に「右折ですよ。」なんて言われてしまったり。
(ちなみに免許は無事に取れました。)
冷静に考えれば私にだって、右と左の区別は付きます。
ただ、「咄嗟の」判断を求められると途端に分からなくなってしまうのです。
何でもない人にとっては左右の咄嗟の判断なんてどうってこと無い事だと思いますが、私のような人間には難しいものなんです。
左右盲というのは所謂俗語であって正式な名前とかは無いそうですが、これは立派な発達障害の一種。
なかなか発達障害というものは認知されにくいだけに、当事者である私も声を大にして言いたいですよね。
「当たり前」が当たり前に出来ない人間もいるんだと。